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迷惑かけていいからね

2018/ 05/ 08
                 
毎週お手伝いに行っている老人ホームでは週に1度、お店の人が商品を持ってきて、集会所のようなところで販売会があります。先日はレジ袋入れのお手伝いをしていました。買いにきた入居者の方がお金を払って、お釣りの小銭を握ったまま商品を受け取ろうとしたので、「お釣りをお財布にしまってからでいいですよ」と言ったのですが、並んでいる人を気にしてそのままレジ袋を受け取って、出て行かれました。


以前友人と話していて、彼女のお姑さんの話になりました。


「レジでお金を払う時、小銭を出せばいいのに、せきたてられるみたいで、ついお札を出しちゃって、いつも義母の財布は小銭でパンパンなの」


なんだか少し切なくなる話でした。


歯医者さんで雑誌アエラの稲垣えみ子さんのコラムを読みました。彼女がフランスのリヨンでしばらく暮らした時のこと、リヨンには日本でいうスーパーみたいなものがほとんどなくて、食料品などは市場で買うことが多いそうです。売っている人もお客さんも話し好きで、お金を払う時、1人1人と会話を交わすので、列ができる。でもみんな待ってて、自分の番が来たら、やっぱりお店の人とひとしきり会話を楽しむ。自分は外国人なので、あまり会話ができないから、お店の人は不満そうにしてた、こんな内容でした。


この間、博多で仕事をしている弟が帰ってきていました。4月から東京に転勤で、送別会続きということで、かなりお疲れモード。その前日、送別会が終わってから1晩で荷造りしたと言っていました。弟はあまり家に帰ってこないし、家族にも甘えたりしません。幼い頃、さんざんいじめた姉には言いたくないのかもしれませんが、「大変だから手伝って」と言ってほしかったなと思いました。


迷惑をかけちゃいけないとも思ったのでしょう。でも頼られるとうれしいし、力になれたらうれしいのに。(姉が昔より多少は優しくなったことを知らないのでしょうが…)


迷惑をかけることと、つながりを作っていくことって、かなり近いのかなと最近思います。迷惑をかけないようにしようとすると、誰にも頼らず自分で無理をしてやるか、お金を払って業者などにやってもらうことになる。“人に迷惑をかけるな”とはよく言われるし、それはそうだと思いますが、行きすぎると、人とのつながりを作らないことになる。人とのつながりがないと、なんだか心がスカスカする、心がスカスカすると何かで埋めたくなる。


私もずっと人とつながりを作っていくことがピンと来ず、最近になってようやく、人とのつながりに支えられていることが少し腑に落ちてきました。(というか、人生って人とのつながりを作っていくためのもの?と考え中)なので、この『バガボンド』の台詞を、そうだねーと思えるようになったのは最近です。


21巻より 沢庵
「武蔵がいる 柳生の大殿からは「いつでもここはお前の家だ」と伝えてくれとーー城太郎もいる わしもいる たとえ親の顔を知らずとも…つながりを作っていくのが人生だろう」
つきはなされるくらいなら誰ともつながりのないみなし子のままでよかった、というおつうに沢庵が言うセリフ。


これも稲垣さんのコラムだったと思いますが、ある女性の話が載っていました。転居して知り合いのいない町に引っ越したある女性。あまりの寂しさに、思いあまって道を歩いていたお婆さんに「背中をさすってください」と頼んで、さすってもらったそうです。稲垣さんは、その女性もだけど、お婆さんのほうがもっとうれしかったに違いないと書いてありました。年を取ってできることが少なくなっていく中で、人に喜んでもらうことができたから。そうですよね、人に喜んでもらえるって、うれしいですよね。だから迷惑かけていいからね、弟くん!


なんだか、まとまりのない文章になってしまいました。いつも読んで下さってありがとうございます☆


砂浜で足砂浴中↓人間じゃない足跡が複数
砂浜足浴

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