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坂口恭平さんのこと

2018/ 04/ 30
                 
昨日は熊本での坂口恭平さんと寺尾沙穂さんのライブに行ってきました。


坂口恭平ライブ


坂口恭平さんは建てない建築家であり、作家であり、絵も描くし、歌も作って歌う、椅子も作ります、いのっちの電話といって携帯番号を公開して、死にたい人からの電話を受けています。昨日、ライブを観ていて、ああ、この人は生きててくれるだけでいい、と思いました。


坂口さんの歌は癒されます、でも人を癒そうと思って作ってるようには見えない、自分の中から出てくる言葉をギターにのせるだけ。なつかしくて優しい歌。坂口さんの言葉にゆさぶられます。


「俺って何者?こんなとこでライブまでやっちゃって」


彼は躁鬱病で、自分がやりたくないことをやり続けると鬱になっちゃうようです。だから常識的には、こうすべきという場面で、そうせずに周りに迷惑をかけてしまうこともある。↓これは最近彼が毎朝発信してくれる「哲学と冒険」に書かれた文章です。(赤字は全て引用です)


朝起きたら、すっきりした。昨日、早退してばっちりだった。みんなには悪いけど、しかし、悪いと思うと、僕も調子を崩すので、反省は一切しないことにした。そう僕は反省すると、どんどんこじらせてしまうのである。今の社会でちゃんと働いていくには、おそらくルールがあり、それを破ると、改めて、謝罪して、反省し、そうやって自分を管理統制しながらやっていかなくてはいけないってことになっているのだろうが、僕の場合、この反省行為がまったく効かない。余計に悪くなる。しまいには僕みたいな人間はいなくなったほうがいいみたいな思考回路になる。それじゃまずいってことで、生存戦略として、ちゃんと、絶対に反省しない方向で進めている。やってしまったことに対してはとりあえず100点を与えておく。そして、次の方法を考える。 
cakes哲学と冒険「特殊技能者に告ぐ



彼は自分が楽しくなるよう、心地よく生きられるように動く。(たぶんそうすることでの周囲からの抵抗はすごいものがあると思うし、身勝手だと言われることも多いでしょう)それを見ていると、なぜか私まで楽になる、気持ちよくなる、大丈夫だって気になる。何が大丈夫かって?自分が本当にしたいようにしていいんだよって。


人が純粋に自分を喜ばせることを求めていくと、それを見ている人まで癒してしまうのかもなあ、坂口さんを見ているとそう思う。彼は誰かを(意図的に)救おうとはしない。いのっちの電話も自分のためにやっていると言うし、本当にそうじゃなかったら何年も続かないだろう。


そうやって実現しなかったことがない。いのっちの電話も日本の自殺者を0にするという目標ではじめたのだが、はじめた2012年は31000人いたのが、昨年は自殺者は23000人くらいになっている。それでもそれだけの方が亡くなっているわけで、現政府はもう終わりだと思うのだが、僕はいま毎年2000人ずつ電話に出ていて、それだとあと11年くらいで自殺者が0になる。僕の計算だとそうなる。きっと11年後は実現すると思っている。だから今日も電話に出続ける。僕はドンキホーテかもしれないが、ドンキホーテはいまも生き残っている。あれは妄想ではないのだ。あれは物語を超越し、いまでは現実とまじりあっている。だから、やり続けることが重要なのである。僕はそう思っている。なぜか知らないが、確信があるのだ。いつかきっとどうせうまくいく、と。
cakes哲学と冒険「自分に聞いた。「いま何がしたい?」



いのっちの電話は、そういうつもりでやっている。議論の場に決してあがることのない議題を人々は抱えている。それを胸の中で妄想している。妄想のままとどまってしまうと、水と同じなので腐ってしまう。それが鬱だ。そういうときはどんどん議題にあげればいい。学級会議みたいなものを、どんどんやればいいのだ。どんなにつまらないものでも会議してみる。いのっちの電話では本当にそんなことばっかりやっているように思う。みんな自分の問題は些細なものだと思い過ぎだと思う。僕はそういうのを会議にあげて、議論しあうことが好きだ。だから、困ったら電話してください。
cakes哲学と冒険「議論の場にはあがらない議題を人々は抱えている



彼の純粋な欲望(=彼自身が喜ぶこと)って、人を自由にすること、楽にすることかもなと感じる。言葉を通して、絵を通して、歌を通して。そして、今の世の中に攪乱されて麻痺してるけど、もしかして人ってそういう生き物なのかもしれないと思う。だから、坂口さんを見ると懐かしくなるのかも。


僕の場合、自分がやりたいことをやりたいときにやりたいだけやるのが一番の健康法である。だから、いま、なにをしたいのか、どこに行きたいのか、僕は自分に問いかける。そして、答えた自分に対して、なんでもしてあげる。まるで自分の息子のようになんでも聞いてあげて、実現しやすい環境をつくってあげる。
cakes哲学と冒険「自分に聞いた。「いま何がしたい?」」



ライブでは大好きな「月のうた」も聴けました。寺尾沙穂さんの歌も素敵で、とてもいいライブでした。いつも読んで下さってありがとうございます!

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